今回は亀岡三大心霊スポットの一つ、首塚大明神をご紹介したいと思います。
他の二つは廃モーテル サンリバー
と
老ノ坂バス停。(そのうち紹介します)
この首塚大明神は京都でも有数の心霊スポットとして知られていますので、
ネットなどでも検索すると、その紹介記事はたくさん出てきます。
いまさらと思われる方もいるかもしれませんが、
調査隊を名乗るからには一度は必ず訪れる必要がある場所でしょう。
場所は、亀岡から老ノ坂トンネルを抜けて、右手の脇道に入って奥に進んだところにあります。
途中、同じく心霊スポットである廃モーテルがあるので、心霊スポット巡りをする方は、一度車を止めて見学していってもいいでしょう。
我々調査隊も、廃モーテルを調査しつつ、道の奥へと進んでいきました。
途中、民家がいくつか建っていますが、それらを通過して見えてくるのが首塚大明神。
奥の道は通行止めでこれ以上は進めません。周囲は山に囲まれ人の気配もあまりなく、とても静かです。
ここ、首塚大明神は、あの「酒吞童子」の首が埋められている。
酒吞童子とは今からおよそ1000年前の平安時代。京の都を荒らしていた鬼の頭領で、源頼光とその四天王が討ち果たした。
が、酒吞童子の首を京へ持ち帰ろうとしたその途中で、老ノ坂の地蔵尊が「不浄なものを京へ持ち込むな」と忠告。首はそこから動かなくなった。
そのために、首をその地に埋葬しそこが首塚大明神となったということ。
なお、酒吞童子は首を斬られる際悔い改め、今後は首から上に病を持つ人を助けたいと言い残したため、首塚大明神は首より上の病に霊験があるとされている。
詳しくはこちらで→wikipedia – 酒吞童子
日本三大妖怪のひとつと数えられている酒吞童子の首が眠る神社は何か異様な力を発しているとされ、有数の心霊スポットとして名を馳せることとなりました。
さて、鳥居をくぐって石段をのぼると緩やかな坂道となっており、その際に本殿があります。
本殿の裏手には、木の柵で囲まれた場所があり、中央では地面が盛り上がっている。
ここに酒吞童子の首が埋められているのでしょうか?
無造作ともいえるような差され方をしている木の枝が気になります。
またこの柵の手前に石でできた六匹のカエルがおいてあります。
なんの意味があるのか?
六匹のカエル……。6かえる、むかえる……迎える?
何かを迎えるための儀式なのでしょうか?なんとも意味ありげな置物ですね。
この神社のいわれを書いた石碑もありますが、ところどころ赤文字で書かれているのが不気味でした。
この碑文によると、首塚大明神として宗教法人化しているようですね。
境内で目に付くのがこちらの大木。
中が空洞になり、内側が真っ黒な炭と化していますね。きっと雷に打たれでもしたのでしょうが、それでも倒れることなく立っているのがさすが。
中は人間一人がすっぽりと入ることができるぐらいの広さです。
さほど広くはない神社ですが、本殿を見ればほかに見るべきところはあまりありませんが、本殿から見下ろす位置に社務所のような建物が建っていて、これがとても絵になるような風景でした。
映画撮影でもしたらいい撮影ポイントになることでしょう。時代劇に出てきてもおかしくない景色ですね。
坂を下りてこの社務所のところまで行きました。社務所というよりも倉庫ですね。
と、少し気になることが。
この倉庫に怪しい空間があるのです。壁にはドアノブのような取っ手が付いていますが、押しても引いてもまったく開きません。
この壁の向こう側は明らかにそれなりの広さのスペースがあるのですが、↑の写真の壁は開きませんし、ほかには出入り口もありません。
外からは窓があるのですが、そこも木の板でふさがれています。
意図的に出入りの出来ないように、壁を作り閉鎖をしたような感じです。一体なぜ……?
わざわざ壁を増設してまで隠さなければならない何かでもあったのでしょうか……。
閑静な農村に存在するのどかな神社のように見えますが、カエルの置物といい倉庫の隠された部屋といい、謎の残ることが多かった。
私たちは昼間に行ったので周囲も明るく心霊などの怖さを感じることはありませんでしたが、鳥居をくぐるとたたられるなどと噂もされていますので、日が沈んだ後に行くのは自己責任で……。
後日談。
この首塚大明神は亀岡市にあるものだとばかり思っていましたが、後で調べてみると京都市の西京区になるそうです。
酒吞童子の首を京に持ち込んではだめって言われてたのに、結局京に入っちゃったのね。