「京の三沢」のひとつ亀岡馬路町の平の沢池
亀岡市の北部、馬路町にある平の沢池。およそ外周1kmの農業用水のため池として整備された4つの池が集まり、4つすべてを総称して平の沢池と呼ぶ。
上池、中池、下池、はす池の4つ。
中池、下池、はす池の三つはほぼ隣接しているが、上池だけ道路を挟んで少し離れた場所にある。周囲は田畑が広がる田舎の長閑な田園風景が広がる。視界を前に向ければ、愛宕山も見える。池に田園に山に、大自然を満喫できる。
駐車場は、中池の北側にあり、公衆トイレもあるので安心。ツーリングやドライブの時に、駐車場に停めて一休みして平の沢池の自然をひと時楽しむ人も見ることができる。
「京の三沢」(大沢の池、広沢池)ひとつで、ほかの二つほど知名度は高くはないが、京の自然200選に選ばれるなど、どの季節でも美しい自然や鳥が見ることができる、亀岡市有数の穴場スポット。インスタ映えもするので、カメラを持った人たちを見ることも多い。
亀岡だけでなく、京都府全域でもこれほどの自然豊かな池は数少なく、人も少ない穴場スポットなのでお勧め。
春にはさくら 夏にはオニバス 秋にはバードウォッチング
春には中池を中心にさくらが、秋には全国でも珍しいオニバスが咲き誇る。
オニバスは全国でも自生地は限られており、池一面を覆いつくす様子は圧巻。
また10月ごろになると、上池から順に池の水が抜かれていき、水面に現れた小魚を狙ったサギやカモが訪れバードウォッチングに最適。
カモを狙った鷹やハヤブサが飛んでくることもあり、いろいろな鳥を見ることもできる。
中池の周囲には「水鳥の道」として、整備されていて、ベンチもあれば双眼鏡もあり、ゆっくりと鳥や池の様子を楽しめる。
また近くの水路には、国の天然記念物のアユモドキも生息しています。
アユモドキは京都スタジアムが亀岡駅前に建設が決められたときに、生息地がつぶされると問題になった例の魚。
ここ平の沢池・水鳥の道の近くには亀岡市でも人気の観光地出雲大神宮がある。
車で五分ほどの距離なので、出雲大神宮でお参りをして、帰りに平の沢池、水鳥の道で、ハスや鳥を愛でていくなど、心が休まるだろう。