丹波の国分寺のほど近く。牛松山の西麓に愛宕神社があります。
愛宕神社というと、京都市にも同名の神社があり、こちらの方がはるかに有名です。亀岡市民以外で、亀岡の愛宕神社を知っている人は少ないかもしれません。
しかし、こちらの愛宕神社は別名「元愛宕」とか「愛宕の本宮」と呼ばれているのです!
つまり亀岡の愛宕神社が最初にあって、そこから京都市に勧請されたと言われているのです。元祖が亀岡で、京都市のは分社ということです。
亀岡の方が創建年代が500年ごろ。対して京都市の方が大宝年間(701~704)。亀岡のほうが二百年近くも早く作られています。
しかし、京都市のほうが人口も多いので、いつの間にか京都市側のほうが有名になってしまったわけです。
……が、そうは言われていますが、どこまで本当か……。それを立証するような信ぴょう性の高い資料がないらしいのです。。。
詳しいことは今後調査をしてみましょう。
亀岡の愛宕神社が本宮かどうかはともかくとして、亀岡人になじみの深い神社であることは間違いありません!
亀岡市を歩いていると、多くの愛宕神社の灯篭が並んでいるのです。
大井町にて
この愛宕灯篭は各地に建っており、愛宕講という寄り合いなどが開かれている地域も少なくありません。
今は、自動車ではアクセスしにくい場所にあるので、観光客も少ないですが、地元の人たちにきれいに保守や整備がされて荘厳な姿が保たれているのです。
鳥居。木漏れ日が美しや。
愛宕の森にはムササビが住んでいるようです。残念ながら我々が訪れた時には見当たりませんでした。
境内には亀岡の名木がいくつか生えています。
まず鳥居をくぐってすぐにあるのがモミの木。
続いてイヌマキ
ラストにオオスギ!
木々に囲まれた境内の拝殿。
拝殿の左手側には本殿が!
「全国愛宕本宮」と本宮であることをアピールしてますね。
左右の狛犬がいかめしい
自然の湧水が美しい。
さてさてここが本当に愛宕の本宮かどうかは別にしても、山の麓で木々に囲まれており、神聖な雰囲気を醸し出していたのは間違いありません。
亀岡にはここ、愛宕神社といい、同じく千歳町にある出雲大神宮もこちらが元祖と称して「元出雲」とも呼ばれています。
真贋はともかく、亀岡には多くの歴史ある神社仏閣があり、それらについて調べてみるのも面白いかもしれません。