長岡京市から大阪方面へ府道79号線を西進。峠道を曲がりくねった先にあるのが楊谷寺。
こちらのお寺で有名なのが眼病平癒とあじさい。平安時代に創建されたとされ、かの空海も楊谷寺でたびたび修行を行ったとされています。
眼病に効果のある楊谷寺の湧水
伝承によると、空海が楊谷寺を参詣すると、親子のサルがお堂の傍らにうずくまっているのに気づきました。何をしているのかとみていると、親サルは、湧水で子ザルの目を熱心に洗っているのです。その子ザルは目がつぶれており、親サルはそれを治そうとして必死で洗っていたのです。
空海はその様子を見て、17日間子ザルのために祈祷を行い、見事子ザルの目が治ったとされています。
それ以来、この楊谷寺の水は眼病に効くとされ広まっていったのです。
江戸時代にも目の悪かった霊元天皇がこれで眼病が治ったとして、以降代々の天皇に献上をされるようにもなるほどでした。
毎年6月のあじさいまつり
楊谷寺のもう一つの目玉が、あじさいです。
約5000本のあじさいが境内に咲き誇り、白、赤、紫など色とりどりのあじさいが境内を飾っています。
地元特産品の販売、物販、アーティストによるコンサートなど様々なイベントが開催されあじさいとともに、眼も心も楽しませてくれる活気あるまつりです。
長岡京市街地からは車で20分ほど。車でしか行けないような場所ですが、山の中で人里離れており自然に囲まれリフレッシュのできる観光地のひとつです。
京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2