南丹市八木町。
吉富駅から車で七分ほどの地にある船井神社。
祭神は以下の通り。
住吉三神
-底筒之男命
-中筒之男命
-表筒之男命
春日四神(保安元年(1120年)に合祀)
-武甕槌命
-経津主命
-天児屋根命
-比売神
住吉三神といえば住吉大社に祀られている海の神として有名。
ここ八木町は大堰川を利用した水上交通で栄えた土地で、船井という名前もそこに由来する。そのため海の神として住吉三神が祭られたのだろう。
創建年代は不明だが、八木町でも屈指の歴史ある古社である。
境内入り口には、参拝の方法が書かれた立て板が置かれている。敬意を持った参拝を!
が、立て札には手水で身を清めてから、と書かれていたけれども手水に水がありまへん……。
水で清められなくとも、心を清めるように形だけでも手水で手を洗う真似をして境内へ入る。
境内の中心にある拝殿。
この拝殿には、あの左甚五郎作の馬の像がある。
馬の像は夜な夜な額から抜け出し文覚池へと水を飲みに行っていたのだが、首に鈴をつけていたためその音に悩まされていた村人たちは相談して、抜け出さぬよう馬の像に網をかけたという。
それから以後は、馬が抜け出すことなく鈴の音に悩まされることもなくなった。
馬さんかわいそうやね……。
なお我々が訪れた時には、社務所で寄り合いが開催されており、また途中で近所の人が参拝に訪れたりと、地域の人々と密着した神社であることが実感できた。
こじんまりとはしているが歴史ある神社で身も引き締められる場所であった。
境内前の花もきれいでした。
京都府南丹市八木町船枝字才ノ上51